今回作るのは、フォークロアな燭台祭壇。
海外のフォークロア(民話神話)的な世界観と文化にある祭壇に惹かれて作ったのがこのミニ祭壇。
燭台や祭壇となると神聖な感じと温かみが欲しいですよね。
質感も昔からのものを使いたいということと一応実際の火も使えるようにと、防火材料としても使われる石膏を使って作りました。
けれど石膏でクラフトを、というと紙粘土と比べハードルが高いですよね。
そんな理由で前からクラフトで使ってみたかった石膏テープをAmazonで注文して使ってみることにしました。
石膏テープは本来ギプスを作る時に使われていますが、こうした立体のクラフトにも使用できます。
石膏でクラフトやものづくり、工作をしてみたいな、でも少しハードルが高いなと思っていた方や、石膏テープのクラフトに興味がある人、お家に小さな祭壇が欲しいな、手作りで素敵な祭壇が作れないかな?と思っていた方の参考になればと思います。
使用する材料はこちら
- 段ボール(硬めで厚めのもの)
- マスキングテープ
- クラフト紙(新聞紙でもOK)
- 工作用のり(水で薄めて使用)
- 石膏テープhttps://amzn.to/48yPlnL
- 漆喰
- 水彩絵の具
作り方
1.デザインと形、寸法を決める
まずは紙にデザインを起こします。
次に形にしたい大きさに合わせてデザインを印刷します。
実際の大きさに直した後、しっくりこない寸法や幅感などを調整すると、出来上がりのサイズ感がしっくり来ます。
2.材料をカットします
3.段ボールで骨格を作る
段ボールの骨格を固めるために、ノリとクラフト紙(新聞紙も可)で一体化させます。
クラフト紙をくしゃくしゃにしてから、重ね貼りすることでただ綺麗に貼るよりも硬さが出ます。
全体をクラフト紙とノリで固めおわりました。
4.石膏テープで全体を覆う
クラフト紙とノリで湿っていた本体がよく乾いてから、石膏テープを貼っていきます。
水と刷毛を使いながら石膏テープの表面を慣らしながら全体を覆っていきます。
コーナーの部分は石膏テープに切れ目を入れて、各面に沿わせます。
石膏テープを貼り付けていくときのコツは、少し表面を刷毛で湿らせてからはりつけること。
落ちてしまった石膏の粉も、上から水をつけた刷毛でくっつけていくと良いです。
(上記写真では、水に石膏を混ぜておいて、石膏の混ざった水を刷毛で塗りつけています)
5.漆喰で表面を整える
石膏を貼った状態が下の写真です。
このままでは網目やつなぎめが気になりますよね。なので、次の段階で、表面に漆喰を塗っていきます。(石膏があれば石膏を塗り足せば良いです。)
美術用の石膏の粉末は高いので、ちょうどアトリエにあった漆喰を表面に塗布し、面を整えました。
佐官用のコテで表面を押し撫でていくと空気も抜け、ざくざく感が減り、表面も整っていきます。
6.表面をやすりで整える
塗りムラも味ですが、あまりに段差があるとそこからカケが生じます。
大きな段差をやすりで滑らかにしていきます。
7.絵付けする
表面の絵付けはラフに水彩絵の具で。顔料を表面に走らせるように描くと、漆喰の上に色が染み込んでいきます。
線を描く時は絵の具の水分が多すぎないように。多すぎると線が漆喰に染み込んで少し広がってしまいます。
祭壇の着彩ということで、金色の顔彩を使いました。それは日本画に使う絵の具ですが、普通の子供用の水彩絵具の金色でも大丈夫です。
完成
キャンドルを灯して【燭台祭壇のクラフト】
背の低いキャンドルを灯してみました。
電池式の蝋燭をともして【燭台祭壇のクラフト】
一番安心なのは電池式の蝋燭。
こちらは100円均一で売っている仏壇用の蝋燭ですが、意外とアンティークに見えます。
気の向いた時にこちらの蝋燭にもペイントしてさらにフォークロアな雰囲気にしたいなと思います。