テカらず濃い黒が美しい鉛筆ルモグラフブラック【カーボン鉛筆とグラファイト鉛筆の比較】

Ayako Shirai
Ayako Shirai

鉛筆で描きたいけど、テカってほしくない・・・もっと黒い色が出るといいのに、何かいい鉛筆ない?という方におすすめの記事です。

皆さんは鉛筆で絵を描くこと、好きですか?
私は好きです。

私は鉛筆の芯を尖らせて、カリカリ描くのも好きですし、サラサラーとかいたりグラデーションをつけたり、削り具合や筆圧、寝かせ具合、タッチで色々な表現ができるのが鉛筆の良さでだなーと思ってます。

ただ、鉛筆で描くときに唯一気になるのがテカリ(光沢)と色の鈍さ!

光沢が出てしまうし、完全に深い黒にはならないので物足りなさを感じ

Ayako Shirai
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うーん、光沢がなくて、黒色が濃くてきれいで、細い線もかけ、濃く塗りつぶせる鉛筆はないかなあ?

と思っていました。

色々調べてカーボン鉛筆のルモグラフ ブラック(Staedtler Mars Lumograph Black)を購入してみましたら濃い黒がとてもよく出て光沢もテカリもほとんどなかったので良かったのですが、使わないとわからないことも色々あったので、鉛筆との違いを比較してみました。

そもそも、鉛筆ってなんで光沢があるの?なぜ濃い黒が出ないの?

鉛筆には普段筆記用具に使うようなグラファイトの鉛筆と、カーボン鉛筆と二種類あります。

ざっくりいうと

Ayako Shirai
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普通の鉛筆は「黒鉛」(グラファイト)が主原料で、
今回主にご紹介するルモグラフブラック(カーボン鉛筆)には「黒鉛」だけでなく「木炭粉」が含まれているとい特徴があります。

グラファイト鉛筆は光を反射する性質をもった黒鉛(グラファイト)が主原料になっているため光沢が多くなり

カーボン鉛筆には木炭粉が入っているので、木炭のような濃い黒の色が出て、紙の色とのコントラストも強くだせ、美しく深い黒で描くことができるのです。

【雑学まとめ】鉛筆ってなんでテカるの?(グラファイト鉛筆)

鉛筆の芯は黒鉛と粘土を混ぜて作られています。芯の原料である黒鉛はダイヤモンドや石炭と同じく炭素でできていて。黒鉛が光を反射する性質を持っているので光沢します

【雑学まとめ】カーボン鉛筆はなんで黒が濃くてテカリにくいの?

カーボン鉛筆 は主に木炭粉と黒鉛、オイルワックス、粘土から作られていて、粘土や製造方法によっても光沢を抑えるように作られていることと、木炭粉が入っているので深い黒が出るということ。

カーボン鉛筆の黒の感じはこんな感じ

光沢あるかないかの証明はがこの写真ではできないですが、色の濃さについては伝わるかと思います。
背景の黒い部分がルモグラフブラックのHBです。

Ayako Shirai
Ayako Shirai

え!!HBでこの濃さ!すごい!
やっぱり濃いとコントラストが綺麗だね!

カーボン鉛筆とグラファイト鉛筆の比較

ではここからはマルスルモグラフブラック【カーボン鉛筆】の特徴を伝えるために、UNiのB系【グラファイト鉛筆】との比で気になることを比較していきたいと思います。

一般的な鉛筆でもあり、デッサンをする際には濃い色が綺麗に出るのでおすすめなUniのB系の鉛筆と比較してみたいと思います。

Ayako Shirai
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色味、描き心地、ぼかし具合など、絵を描く上で重要なポイントを比較していきますね。

色味【カーボン鉛筆とグラファイト鉛筆の比較】

色味を比較すると、マルスルモグラフブラック【カーボン鉛筆】(写真内ではMarsの表記)の黒色がUNiのB系【グラファイト鉛筆】よりも際立って深い黒だとわかります。
鉛筆の鉛の色と比較すると、やはりカーボン鉛筆は木炭のような黒が濃く美しく出るようです。

描き心地【カーボン鉛筆とグラファイト鉛筆の比較】

実際に描いてみたときの描きごこちを比較してみました。

好みもあるかと思いますが、鉛筆の滑らせやすさなどはUNiのB系【グラファイト鉛筆】の方が滑らかで鉛筆を走らせやすかったです。

マルスルモグラフブラック【カーボン鉛筆】は引っ掛かりや粘りがあるような感じです。

ぼかし具合【カーボン鉛筆とグラファイト鉛筆の比較】

ぼかし効果やぼかしやすさについて比較してみました。

UNiのB系【グラファイト鉛筆】のほうが粒子がサラサラしているため、ぼかしやすかったです。マルスルモグラフブラック【カーボン鉛筆】は粉っぽくならないことや紙への定着がよさが際立つため、輪郭をぼかすことはしづらいですが、ぼかすこと(いろうつり)はできます。

グラデーション【カーボン鉛筆とグラファイト鉛筆の比較】

グラデーションの作りやすさにについては、サラサラとすべりのいい、UNiのB系【グラファイト鉛筆】のほうに一票入る感じですが、マルスルモグラフブラック【カーボン鉛筆】の濃度の高い黒でぼかしも入れながらグラデーションを作ったら魅力的な絵ができると思います。好みや慣れ、また優先順位による感じですね。グラデーションで深い黒を使いたいならやはりルモグラフ ブラックの黒鉛筆の方がおすすめです。

消しやすさ【カーボン鉛筆とグラファイト鉛筆の比較】

消し具合について検証してみたところ、今までの比較からも予想できるように、マルスルモグラフブラック【カーボン鉛筆】は粉落ちもなく、かつ定着が強いのでほとんど消えませんでした。消しゴムにもよるかと思いますが実験では一般的な筆記用具の消しゴムを使いました。

線の太さや表情【カーボン鉛筆とグラファイト鉛筆の比較】

線の表現については、細さをみてみました。グラファイト鉛筆もカーボン鉛筆も色が濃くなればなるほど、芯が柔らかくなるため、細い線で描こうとすると鉛筆の先が折れてしまいがちです。比較したところ、特にマルスルモグラフブラック【カーボン鉛筆】はすぐに芯が減る感じでなかなか細い線で描くことは難しいです。UNiのB系【グラファイト鉛筆】)の方が細い線で描く際も細さが持続する感じでした。

マルスルモグラフブラック【カーボン鉛筆】で線の表現をする際はタッチが大胆だったり、ざっくりしている絵が向いてそうです

実際の使用体験

マルスルモグラフブラック【カーボン鉛筆】の特徴をUNiのB系【グラファイト鉛筆】と比較してみましたが、黒の美しさについてはマルスルモグラフブラックが圧倒的!でした。

使い心地や消しやすさ、塗りやすさに関しては普通の鉛筆【グラファイト鉛筆】の方が慣れているせいか使いやすかったです。

総じて、テカリを気にせず深い黒で描ける鉛筆という点でとてもおすすめということと、タッチや雰囲気的には木炭やパステルのカサカサした感じが好きな人におすすめです。

鉛筆の繊細な描き心地については、グラファイト鉛筆の方がおすすめです。

Ayako Shirai
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ルモグラフブラック(カーボン鉛筆)を使う理由としてはやはり、濃く美しい黒を出したい時になりそうです。とにかく黒が美しい。また、てからない。(厳密にいうと微妙に光沢はある)

マルスルモグラフ ブラック【カーボン鉛筆】の欠点

マルスルモグラフ ブラック【カーボン鉛筆】は大胆で濃く美しい黒で表現できる一方、普通の鉛筆ではできる、繊細で細い線や、消しゴムを使った表現には向いていないようです。

また、柔らかくかけやすい。鉛筆削りで試しに削ってみたら、(やりようにもよるかと思いますが)ボロリとかけてしまいました。

芯を細い状態で連続して使うことが難しいので、カリカリとした細い線で鉛筆のように描きたい場合は不向きでした。

結論・まとめ

ここまでの内容をざっくりと表にしてまとめてみました。

比較ポイントルモブラック【カーボン鉛筆】Uni【グラファイト鉛筆】
色味濃い黒、木炭のような黒どんなにBを濃くしても灰色感がある
テカリほとんどない普通にテカる
描き心地キュッキュしてる、ひっかかりある、サラサラしてる、のびのびすらすらかける
ぼかし具合塗ったところの輪郭がぼけにくいぼかしやすい
グラデーションしやすさサラサラしてないので慣れが必要サラサラしているので筆圧調整しやすくグラデーションを描きやすい
消しやすさ定着が強いのでほとんど消えない。跡が残るサラサラしているので消しやすい
線の太さや表情細い線で描くのは厳しい。大胆な線に向いてる。削り方や筆圧調整がしやすく細い線もかける
良い点とにかく黒が綺麗、てからない。(厳密にはテカっているけどほぼてかってない)サラサラと描きやすく、細さ太さもグラデ0ションも、消しやすさも調節しやすい。
残念な点細い線で書けない。描きごこちがひっかかりがつよい。黒がでない。テカる。

皆さんの鉛筆選びの参考になれば幸いです。

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