【グリム童話の図画工作アートクラフト】ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家の作り方

Foloklore物語を題材にしたアートクラフトのメイキング、第一回目は、ヘンゼルとグレーテルのお菓子のお家!

ダンボールと軽量粘土で作る、この小さなお家は、お菓子を入れることができます。

子供たちがちょっとしたお菓子の時間を楽しみにワクワクできるように、と思いながら作りました。

それではメイキングで構想したことや調べたこと、作り方を一緒にみていきましょう!

Ayako Shirai
Ayako Shirai

最初にイメージをさっくり描いておくといいよ!
私は忘れないようにいつもネタ帳に描いておきます。

作りたいものを、大まかにどんな感じのものにするか、ざっくりとした考えや絵を描きます。
これをもとに、実際に作っていきます。

ネタ帳のメモ書きの設計図をもう少し具体的にします。
今回は土地の部分の土台の大きさを先に決めます。

ダンボールで下地をつくっていこう!

ちょうど良さそうな段ボールをみつけて、土地の形をとります。
そこにどんなふうに木やお家がのるか、だいたいの位置をつけておきます。

土地の大きさに合わせて家の箱と、屋根の部分を作ります。
木の部分にもキャンディーがはいるように、卵の入れ物を使いました。
木の幹のぶぶんには、ストローを使っています。
ストローの本数で木の太さもかわります。
チョコの池や、お花の形の入れ物も土台を作ります。

ヘンゼルとグレーテルが書かれたグリム兄弟の国
ドイツのお菓子やパンを調べて作ろう!

家の形ができているので、かたちに合うように飾りを作っていきます。
ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家は、物語の文章と、グリム童話がつくられたドイツのお菓子やパンを参考にしました。

ここに少しお菓子の家の記述をご紹介します。


「すぐそばまで行くと、その小さい家はパンでできており、屋根は、おかしでできているのがわかりました。そして、まどは白い砂糖でできていました」

— グリム童話全集I 小学館 高橋健二訳 P146

Ayako Shirai
Ayako Shirai

ドイツのパンやお菓子を調べてみたよ!
一番有名なのはプレッツェルかな!?
形も粘土で作りやすい!パンも粘土もこねて作るところが一緒だね!

マジパンシュトーレン(ドイツの方のご家庭のパン)シュトーレンもご家庭で色々な形があるんですね。編み込みの形で粘土のパンにレパートリーが出せそうです。

バウアーンブロート (ドイツの農家風パン)
このパンは夕食に大きなボウルのスープやビーフシチューと一緒によく出されるそうです。
表面の網目が特徴的で、粘土でも表現しやすそう!

プレッツェル(ドイツ発祥の焼き菓子パン)独特な結び目の形に作られている。
語根は bracchium 「腕」。腕組をしたような形をあらわしているそうです。
粘土でヘビを作ったら簡単にできそう!

こういったパンを参考に家に飾るパンをつくってみました!

あとは、お菓子の家のイメージに合うクッキーや、彩を加えるためのチョコ、絞られた生クリームなど色々、全て軽量粘土で作られています。

パンやお菓子、家や他の土台に色塗りをしていこう!

軽量粘土で作ったお菓子やパンに、小学校で使う絵の具、水彩絵の具で色塗りをしました。

計量粘土はスポンジのような感じで、色を吸い込んでいきますので、水っぽくした絵の具を塗り重ねて色合いを深めていきました。

全部塗り終えた感じがこちら。

部品に色塗りができたら、あとはボンドで飾り付け!

塗りおえた土台に、色付けしたお菓子やパンを配置していきます。

パンやお菓子は家のサイズに合わせて個数を作りましたので、無駄はありません。

お家の内側には英字の本を破ってはりつけました。

色塗りしてある小物を設置し、土台を粘土で作り込んでいこう!

そのあとは、土台にもお菓子や木を配置して、雪のような生クリームをイメージして、計量粘土を貼り付けていきます。

そこに、デコレーションした家と他のお菓子たちも追加してボンドやグルーガンでデコレーション。

いい感じにボリュームが出ました!

全て配置し終え、完成!

土台と家と木とチョコの池と、タルトの花のお菓子。それぞれは、ベース作りの際に立体になった時のバランスを見ながら作りました。

Ayako Shirai
Ayako Shirai

全方面から配置や高さのバランスを土台の時点で確認しておくことが
立体作品作りの大事なところです。

お菓子もいれてみましょう!

お菓子を隠したり飾ったりできるところが色々あって楽しげです。

当初のイメージ通りに仕上がりました!

普段のお菓子が、このヘンゼルとグレーテルのお菓子のお家にはいって、なんとも特別な感じに見えます。

まとめ

所要時間はコツコツそして、色々考えながら作る、大人向けの図画工作アートクラフトになりました。

所要時間約530分(下書きや構想時間除き)
材料段ボール、軽量粘土、ストロー、卵のいれもの、英字新聞、紙紐、水彩絵の具、ボンド、グルーガン、
子供がやる場合子供がやる場合、もっと飾りがざっくりとしていていい。
飾りを粘土で作ることに縛られず、お家や土台に絵で描いてもいい。
立体を作るのが難しい場合、もともとちょうどいい箱を使うといい。
屋根の部分は簡単に三角と長方形でつくるといい。
大人がやる場合大人がやるのにちょうどいい、細かいので辛抱がいる。あとは家の形など立体を現場合わせで作るので、大人向き
Ayako Shirai
Ayako Shirai

工作、立体の作品は絵だけでは味わえない物質感が味わえ、頭の中のことが現実になった感じが楽しいのです。

ヘンゼルとグレーテルの読書のすすめ

童話には色々なイマジネーションのきっかけがたくさんあります。
ぜひみなさんもグリム童話、ヘンゼルとグレーテルを読んでみてくださいね!

私のおすすめは、高橋健二訳、小学館の「グリム童話全集」です。(絶版で手に入りづらいですが・・・)

訳者の高橋健二さんが、グリムに関する資料を旅行のたびに集めたり、遺跡をたずねたり、「グリム兄弟博物館」のデーネッケ博士にグリム童話に関する詳しい教えをうけて、できた訳だそうです。

絵本も素晴らしい絵本がたくさん出てると思いますが、文字がメインで、素晴らしい挿絵が控えめに入っているこの本はイマジネーションを高めてくれます。I話I話が短いので、軽快に読むことができます。

ぜひ童話の方もお読みください。

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