【アンティーク切手のデザインアイデア】女王の肖像切手

今回マイランドの一番最初の記事は、Art Craft Wonderlandの顔でもあるこのアイコンの作品についてMakingをご紹介。

アイデア&インスピレーション

Ayako Shirai
Ayako Shirai

(My Landで架空の世界をテーマにいろんなものを作ろう・・・)

と考えていた時、時代の権力者や著名人がデザインになっているコインや切手のことを思い出しました。。

そこから、My Landの女王様の肖像画をかいて切手に!と思いつきました。

早速参考になりそうな切手を調べてみました。

アンティーク切手の下調べ

アンティークの切手をご存知ですか?
今回参考にしたのは、19世紀、20世紀初頭の西洋のアンティーク切手です。

切手が初めて発行されたのは19世紀(1840年)のイギリスです。

それまでは郵便物は着払いで、料金も高く、勝手に送られてきたものは受け取りを拒否されたり、双方困ることが多かったようです。そして懸賞でアイデアを集めた結果、元払いの切手ができたそうです。

この切手が世界初のペニーブラックという名前の切手です。図柄にはビクトリア女王の横顔がすられています。

デザインに入っているアルファベットは切手シートの中でどの位置にあったかを示すものだそうです。ただのデザインではないんですね!

参考にした切手たち

デザインで惹かれたもの、手書きでも参考にしやすそうなものをピックアップしました。
My Landの女王の肖像画の役割も兼ねているので、人の顔が配置された切手をチョイス。

ロンドン1910年の切手(出典リンク
アメリカ 1929年0.5c N.ヘイル スコットNo.653(出典リンク
カナダ1865 年の第 2 発行の 3 ドル紙幣切手re-entries.com

切手雑学

イギリスが世界で初めて切手を発行した当時まだどこも郵政と切手をもっていませんでした。
なので、国名を記す必要がなく、イギリスの切手には今も国名は入っていません。
上の切手たちにもそのことが見て取れますね!
アメリカやカナダの切手には国名が入っていますがイギリスのものには入っていません。

制作の流れ

下絵をIpadのprocreateで作成

今回は大体のイメージをコピー用紙に書いたあと、プロクリエイトで下絵の線画を作りました。
プロクリエイトの線対象機能を使って、左右対称のデザインを簡単に創作できます。

製図などができなくても、こういった便利なツールを使うことで整った下絵を作ることもできます。

下絵をトレース

下絵を実寸にプリントアウトし、トレース台を使用して紙に線を描き移しました。
今回は後でインクでペン入れをするため、鉛筆の線は薄めに。
あくまでガイドの範囲で主要な線のみ転写しました。

配色実験&着色:winsor &Newton

使用する色は以前から使ってみたかった配色で。
中央にある、オレンジと水色の組み合わせを使用したいと思います。
それに合わせて黄色も。
このように色の計画をしてから色塗りをすると仕上がりも綺麗です

自分の作品が増えてくると使う色味も大体パターンができてきますが、色々なものを見たときに好きなカラーと配色をメモしておくことも有効です。

今回はWinsor &Newtonのカドミウムレッドとイエロー。
水色部分は顔彩の白緑色を使用。

ペン入れ

ペン入れはインクとインクペンで。
紙の凹凸が荒めなので、引っ掛かりが多くて少し大変でした。
インクによっては、絵の具がついている部分に触れると色が広がってしまうこともあります。

インクも耐水性があっても伸びが悪く書きづらいものもあり、色々購入して使ってみないとわからないことが多く、買ったもののほとんど使えずに終わるものも多いですが、必要経費ですね・・・

完成

ということで完成したイラストがこちら。

アンティークでもポップで可愛らしい印象になりました。

切手のことを調べながら昔の人のデザインの素晴らしさや、切手のできた経緯なども知ることができなかなか楽しかったです。

切手についてのおすすめリンク

最後に、今回した調べてお世話になったサイトをご紹介します。日本にある切手の博物館のページです。

参考記事 https://www.postalmuseum.jp/column/collection/first-stamp.html

独立行政法人 国立印刷局お札と切手の博物館

住所〒114-0002 東京都北区王子1-6-1
電話03-5390-5194
FAX03-3911-8905

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